2010年4月14日

パピルスの特徴

パピルス(和名:カミガヤツリ、カミイ、学名:Cyperus papyrus L.)は、カヤツリグサ科カヤツリグサ属の多年生の草本。アフリカ奥地の湖や河畔の浅い緩やかな流れの中に繁茂し、4-5mほどの高さになる。茎の断面は三角形で、最大6cmほどの太さになる。通常、根茎(地下茎)によって増殖する。
完成した一枚のサイズ(幅)は最上質のものでは24cmほど、最も大きくて40cm程度、長さは25ないし30cmほどで厚さは0.1ないし0.25mmであった。

薄片を二層に接着して作るという構造上、表裏で繊維の向きが異なり、また折り曲げに弱いため冊子状にすることは難しいので,数枚から20枚程度のシートをアラビアゴムで長く繋ぎ合わせて巻物として使用された。一枚目をprotokóllonといってローマ人はそこに巻物の産地と日付を記した。この言葉は今でもプロトコルとして外交や通信の用語として残っている。

巻き伸ばしの頻度の高い外側ほど強い良質なシートを使い、一番外側にはしばしば標題を記した羊皮紙のカバーを付けた。両端に巻物の幅より長い木の心棒を付け、読むときには片手で巻きを戻しつつ、もう一方の手で読み終わった部分を外側の心棒に巻き取りつつ読んだ。多くの巻物から必要な情報を探すには不便であったが、筆記用パピルスの、ギリシャなどへ盛んに輸出される前までの主な用途は副葬品である死者の書が大部分であったので巻物でも不便はなかった。古代ギリシアで作られた巻物は長くても10m内外だが、エジプトでは30mに及ぶものがあった。

製品には材料の薄片を取る部位などによって数等の等級があり、『博物誌』にはローマで流通する商品として八種類の名称が挙げられてある。高級品は純白で、罫線つきのものもあった。最低級品は包装用であった。しばしば古いものは表面を削って再利用されたり裏を使ったりされた。エジプトほど気候が乾燥していない地方ではパピルスは注意していないとカビなどに侵されやすかった。またローマでは古いパピルスを元の薄片に分解し、表面を削って文字を消したり傷んだ薄片を除いて新しいものと取り替えるなどして膠あるいは小麦粉から作った糊で張り合わせた再生品の販売も行われていた。

後にキリスト教徒が聖書を筆写するようになると、幾度も読み返したり検索したりする必要からコデックス(冊子本)も作られるようになったが、強度上の問題があった。

パピルスに筆記するためにはエジプトでは葦のペンを使い、ギリシアやローマでは葦のほか青銅製のペンも使った。


パピルスは中央アフリカのナイル源流付近の原産である。現在でも、コンゴ、ウガンダ、スーダン、エチオピア、シチリア島、シリア地方のそれぞれ一部地域にてパピルスの自生が確認されている。

エジプトには、洪水の際に上流からデルタ地帯に流れてきた株が自生していた。それを人手をかけて栽培し、記録のための媒体はもちろん儀式祭礼用品や履き物のような生活雑貨、綱、舟の帆や舟そのものの材料として、また若い茎や根を食料としても利用していたものである。そのためエジプトのキリスト教化や、中国からの製紙法の渡来により需要が少なくなるとともに、自然にナイル下流部からは消滅した。現在、エジプトに於いてパピルスは観賞用として栽培されている。

『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
パピルスは古代エジプトで使用された紙のようなものです。

2009年6月24日

閉殻筋とは何でしょうか

二枚貝の閉殻筋は、上記のとおり一般に貝柱と呼ばれているものである。この筋肉は、軟体部の背面と左右を覆っている外套膜を貫通して直接殻の内面に付着しており、通常二枚貝がもつ筋肉のなかでは足部の筋肉と並んで最も強大なものである。

二枚貝の体は左右を二枚の殻で保護されているが、この殻は頂部で靱帯によって結合している。靱帯は通常、外靱帯とその内方に位置する弾帯(内靱帯)とに分けられる。外靱帯は主に両殻をつなぐ役目をもつが、外側から両殻を開く作用もあり、強力な弾力をもつ弾帯は内側から殻を押し開くための構造である。二枚貝を本に例えるなら、外靱帯は背表紙、弾帯は本の奥に挟んだ消しゴムのような関係にある。この場合、本は消しゴムがあるため完全に閉じることができず、閉じるためには外部から押すか内部から引っ張るかしなければならない。これと同様に二枚貝の殻は力が加わらなければ半開きの状態になる。そのため内部から両殻を引っ張る器官として、左右の殻を結び付ける閉殻筋があり、その収縮によって両殻を閉じることができる。二枚貝は、開こうとする弾帯と、閉じようとする閉殻筋が拮抗することで、開き方を調節しているのである。調理の際などに、貝柱が切られたり、熱で機能が失われたりすると殻が自然に開くのはこのためである。

二枚貝の閉殻筋の数は、前後に1本ずつ2本であり、それぞれ前閉殻筋、後閉殻筋と呼ばれる。アサリやシジミなどではこの2本がほぼ等しい大きさ(等筋)であるが、ムラサキイガイ(ムール貝)などのイガイ類やタイラギのように、後閉殻筋に比べて前閉殻筋がかなり小さくなっているもの(不等筋)や、ホタテガイのように、巨大な後閉殻筋が殻の中央の大きな領域を占めており、前閉殻筋は消失しているもの(単筋)もある。巨大な閉殻筋を持つ不等筋や単筋の二枚貝は、しばしば閉殻筋(貝柱)を主たる食用部とする重要な水産資源となっている。

殻の内面の閉殻筋の付着箇所は閉殻筋痕と呼ばれる明瞭な痕跡となっており、殻だけの標本や化石でも、閉殻筋の位置や大きさを推測する手がかりとなる。つまり、閉殻筋痕を観察すると間接的に軟体部の形態を推測することができることになり、分類学上重要な形質となっている。

多くの筋肉は動的に収縮運動をするときも、静的に荷重に抗して収縮を維持するときも、エネルギーを消費する。しかし、閉殻筋など一部の筋肉はいったん収縮すると、エネルギーを消費したり疲労することなく荷重を支え続けることができる。こうした筋肉を、制動筋(キャッチ筋,止め金筋)と呼ぶ。


『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
一般に貝柱と呼ばれています。でも何であんなに高価なんでしょうか。

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